プロ野球(主にホークス)考察ブログ

野球の記事には旬と味わいが必要だ。旬を捉えるのは新聞記者にお任せするとして味わいの部分を探求していくブログです。

プロ野球をみる視点のおき方

 こんにちは。

 

冒頭関係ない話題ですが最近銭湯が生活にとってなくてはならないものになってきました。頭を使うのが好きな人はまじで銭湯に行くべきです。頭と対極にある感じがしますが、これがまた素晴らしいんだ。(過去25年をもったいなかったと感じるくらい)

調子よく考えているときはよいのですが結構考えることで頭をこじらせ気味になることがあり、こういう時に銭湯に行くと全身に血をめぐらすことで自分が何にこじらせていたかがわかるとともに、それが解きほぐされて一つ上の視点からものを考えられるようになります。

また、こじらせがないときも何かが生まれてきます。これはきっと何かしらやってみたいと思うこと・考えていることが無意識レベルであってそれが顕在化してくるのでしょう。

ということで始まったのがこのブログなわけです。

そしてこのブログを書き始めて「体系化したい」という欲望がふつふつと湧き上がってきたものの「野球って要素多すぎて無理だわ。」となる自分を抑えて今日はノートを手元に取り組んでみています。

そして結論はすぐには出ないのでここで気づいたことをいくつか。

 

まず、体系化といいつつ大切なのは「何を軸にするか」です。

例えば、「プロ野球の一年の目標=単年度の優勝のために取り組むこと」

とすると、全体の戦略があったうえで

「編成⇒春のキャンプ⇒前半戦⇒後半戦⇒CS⇒日本シリーズ」の中でどう人材をうまくマネジメントして競合相手に上回っていくかということを考える必要があります。これはこれで全体論も個別論もいろいろかけるので楽しいです。

11~1月 2月 3月 4~7月 7~10月 10月
編成 春キャンプ オープン戦 前半戦 後半戦 CS/日シリ

 

次に、「継続して成果を出す=2~3年後を見通したうえで取り組むこと」とすると、

上記のサイクル⇒秋季キャンプ⇒ドラフト⇒戦力調整⇒自主トレ」といったところも加わってきて、実際のところこのサイクルをずーっと繰り返しているのがプロ野球において各チームが取り組んでいることです。

 

1月

2月

3月

4~7月

7~10月

10月

11月

12月

試合

自主トレ

春キャンプ

オープン戦

前半戦

後半戦

CS/日シリ

秋キャンプ

オフ(ゴルフ)

編成

-

戦力見極め

トレード
選手入替

選手入替

ドラフト

FA/トレード

契約更改

 

ここまでやることは各球団同じですが、この流れの中でどう動くかは各球団ごとに異なっていて、例えば各チーム2軍や3軍があり「けが人に備えいつでも1軍にあがれる」選手を確保しておくチームもあれば「とにかく若手を鍛える場」として活用するチームもあります。前者は高コスト体質ですが、後者は低予算で実現可能。ただ、前者のほうが戦力に厚みがでるのは確かです。このように、この流れの中で何をやるかは各球団で色が出ます。

そういったところから常勝チームを本気で目指すチームと、3~5年に1回優勝を目指すチームで力の入れどころが変わってきます。それにはその球団の持つビジョンはもちろんこと経営資源としての「ヒト・モノ・カネ」をどう活用するかが大きく影響していきます。

 

例えばホークスは「今も強くて将来も強い」という王道を歩むことを志向している球団なので2軍には実力者がいて、若手を伸ばすためにほかの球団はやってないのにわざわざ3軍を作って若手を伸ばす機会も作り出しています。他球団と比較すると1.5軍が2軍で、2軍が2軍と3軍に分かれる感じ。

「他球団の1.5軍の選手」をたくさん保持することはそれだけでも高コストにつながりますが、それでも球団単体で利益が出ているので問題ではなくなるわけです。(一方、ダイエー時代末期(とはいえ黄金期)はあまり投資ができなかったのでとにかく1軍と2軍の差が激しかった。。。)

 

さて、少し話が脱線しましたがここまでだったら書いていくのはなんだかんだ簡単なのです。競争相手も決まっているし、そこに対してどう経営資源を配分していくかの戦いです。これをうまくコントロールするいわゆるGMから監督まで役割分担できているチームは強いです。(そういう意味ではある意味ダイエー末期も強かった・・)

 

ですが、プロ野球を語るうえで語れないのは「ファン・スポンサー」の存在です。

というか、これなしにはプロ野球(職業野球)は成り立ちません。当たり前ですが。

そうすると各球団運営まで視点が広がり、球団グッズや選手グッズ、球団マスコットグッズの販売、特定のファン層を向けた取り組み(女子高生デーなど)、そして地域密着型での球団運営などいろいろと試行錯誤を組み合わせていきます。こうなったときにチームにとって重要なのが、球団社長から始まり広報まで踏まえて球団としてどんな戦略を描くかということです。

 

そして、もう少し視点を広げて「プロ野球」という経営体としてみると、競合となるサッカーやバスケなどのスポーツに比べてどう魅力的にみてもらえるかといった視点も加わってきます。

こういうことを考え、体現するのがプロ野球でいえばコミッショナーNPB事務局の仕事なのですが、ここはまだまだ昔からある産業なこともあり、トップダウン指導力はサッカーやバスケに比べ劣っているようにも見えます。(大体「野球衰退」といったテーマで記事がかかれるのもこのあたり)

 

これだけたくさんのテーマがでてくる産業がプロ野球であり、プロスポーツなのであす。そして、もしドラが流行したように、いわゆるビジネス上で大事なことは、かなり野球球団運営との親和性も高いのです。(当たり前ですが)

 

このことは、いわゆる新興企業として利益を伸ばしている企IT関係企業(横浜・楽天ソフトバンク)が活況な中苦しむ新聞業界(中日・巨人)という社会の構図を表していたりもします。(しかもこの業界変化はこの3年くらいで顕在化した)

 

・・・・・プロ野球、語りつくせませんね。

実はそのさらに上位概念から分岐するとアマチュア野球や独立リーグがあるのです。

そして忘れてはならないMLBを含む海外野球事情も。。

 

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これをすべて調べてブログに書き残そうとしていくと途方に暮れてしまうので、いかに選択と集中が大事ということを教えてくれることでもありますね。